サックス奏者に限らず、管楽器奏者全般に馴染みの深い生活グッズがあります。それは「タオル」です。柔らかくて、水分を吸い取り、汚れも拭き取れるタオルは管楽器奏者の頼りになる道具です。さてさて、この「タオル」の万能ぶりを紹介しましょう。
最近では色々なサックス小物が出回っており、ネックポーチやマウスピースバッグ、クリーニングクロス等の専用のものがあるので、タオルの効果がいまいち理解されていないかもしれませんが、ハンドタオルからバスタオルまで色々な大きさがあり、適度に柔らかく、水分を吸収しやすく、そして安価でどこにでもあるタオルは、実は管楽器のお手入れには万能選手的な存在なのです。ハンカチの大きさのハンドタオルは、マウスピースを包んでおくのに最適です。くるくるっとマウスピースを巻いて、輪ゴムや髪をまとめるゴム紐で留めれば、多少のショックでもマウスピースにダメージを与えない、立派なマウスピースポーチです。マウスピースの汚れや水分を拭くことも出来るので、専用ポーチより便利かもしれません。
首から提げられる普通の長いタオルも万能です。アルトでもテナーでも、バリトンでも、ネックを包めば、完璧なネックポーチです。包み方を上手く考えれば、そのまま本体のベル内に収納することも出来ます。またケースの隙間を埋めるのにも、このサイズのタオルは便利です。楽器がガタつく個所にタオルを詰めれば、移動の際の楽器のダメージを軽減できます。またケースの隙間に何かを収納したいとき、タオルで包めば楽器やケースを傷付けるのが防げます。バスタオルであればサックス全体を包むことが出来ます。ソフトケースでサックスを持ち歩く場合は、タオルで包んでからケースに収納すればクッション性は倍増します。またハードケースでもガタつきを防ぐことが出来ます。乾いたタオルは適度に水分を吸収しますので、サックスケース内のコンディションも良くなります。
サックスの手入れに使うタオルは、新しいモノである必要はありません。使い古してボロボロになったタオルの方が、柔らかさが増していてちょうど良いでしょう。タオルなら汚れても洗えます。濡れても乾かせます。大きさがちょうど良くない場合は、切ってしまえばOKです。少しオシャレにしたければ、縫い合わせて袋にするのも良いでしょう。
タオルをサックスの手入れ等に使う時の注意が一つだけあります。タオルの繊維がサックスの内部やトーンホールに付かないよう気を付けてください。この「繊維」ってやつは、サックスではパッドの密閉不良などのトラブルの種となります。そういう意味でも、繊維が「出きった」古いタオルの方が良いでしょう。
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