サックス奏者が集まって、「サックス事故あるある」を挙げるとしたら、まず最初にみんなが「あるある!」と同意してくれるのは「スワブが詰まった!」でしょう。
基本的に、サックスを吹く度に、スワブを管体に通して掃除をするのですから、長いサックス人生の中で、二回や三回の「スワブ詰まり」を経験していても不思議はありません。
そんな「スワブ詰まり」を科学的に究明し、事故の未然防止、最悪の結果の回避を学んでください。
「科学的に」などと振りましたが、要は「掃除道具がサックスの管の中に詰まって出なくなった」という現象が「スワブ詰まり」です。しかしこの原因の最大の悪役が「オクターブ・パイプ」であることは意外と知られていません。
サックスに二つ着いているオクターブホールは、それぞれ内部にパイプを持っています。主管上部の第一オクターブホール、ネックに付いているのが第二オクターブホールです。スワブ詰まりの一番の原因がこの第一オクターブホールのパイプです。
ネック側から自分のサックスの管体を覗きこんでください。変な数ミリの長さのパイプが、管体内側に飛び出しています。これが第一オクターブホールのパイプです。もう、見るからに「スワブが引っかかりそう」な感じで出ています。スワブがこのパイプに引っかかって出なくなる場合がほとんどです。
引っかかっているのですから、「押してもだめなら、引いてみな」です。引き抜き紐が付いているスワブは、反対に引いて詰まりを戻してください。
しかし逆に引いて、その場合でも引っかかってしまうことがあります。これは最悪です。
たまにスワブを管体内部で出し引きして、「よぉく水分を拭き取ろう」とするかたがいらっしゃいますが、このやり方だとスワブのクロスが、オクターブパイプに「絡んでいく」のであまりお勧めできません。
セーム革タイプのスワブでは、水分を拭き取る革にパイプが貫通してしまってる場合もあります。
サックスの管体は円錐状に太さが変わっていますので、管の直径の大きな方向(下方向)に詰まったスワブを戻せば、「スルッ」と抜ける場合があります。フルートの掃除棒を上から差し込んで、ぐいぐいやって詰まったスワブを戻してる方を良く見ますが、「突く」は得てして「固める」にも通じますのでご注意ください。
どうしようもなくなった「スワブ詰まり」はどうするか。もちろん楽器修理の技術者に任せましょう。独自のノウハウで解決してくれるはずです。プロはじっくり状況を観察して、絡みと詰まりを上手に取って問題解決してくれますが、最悪の場合の修理方法をご紹介しましょう。
がっちり詰まった管体内のスワブに、ドリルで穴を空け、「ズタズタにちょん切っていく」のです。管体に影響を与えずに、内部のスワブを解体する最善策です。
もちろん取り出せたスワブは、ボロボロ&ズタズタで、もう使うことは出来ません。
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