サックスを上手に吹くためには、多くの先生や指導者の方々が、「歌うように吹きなさい」と声を揃えます。楽器奏者のすべてに当てはまる、音楽演奏の際の基本中の基本が、「歌う」ことです。
このおおざっばな「ことわざ(?)」を細かく分析すると、「楽器操作によって音楽を演奏する際には、細かいニュアンスのコントロールは人間の歌声を真似ることが重要」ということです。
例えば音程のコントロールだけをとっても、歌声のグリッサンドや、音楽的な表現の基本は美しい歌声に学ぶべきことは多いと思います。
さて、どんな歌心を勉強しましょうか?
ジャズの歌心の教材として、最初にかなり難易度の高い、ビリー・ホリデーを挙げさせていただきます。「レディ・デイ」の呼称で知られる、後述するサラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドと並ぶ、女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の1人です。
人種差別や、麻薬・アルコール依存症・難病と闘い続けた、彼女の過酷な人生から浮かび出てくる、歌の中の悲しみや怒り、「音楽は魂を表現する媒体である」ということを、再認識させてくれることは間違いありません。細かい技術を身に付ける前に、「魂の音楽」という歌心を感じてほしいボーカリストです。
20世紀を代表するジャズの歌姫、エラ・フィッツジェラルドも是非聴きこんでください。恋や愛の歌を歌わせたら右に出る者はいないと言われる、「ラブソングの女王」です。あるときは甘く、そして切なく、また幸福感いっぱいの喜びの表現、恋する女性の微妙な心情が、その素晴らしい歌唱力で表現されています。
エラはビッグバンドとの演奏での「名演」が数多く知られており、「大勢の管楽器、ビッグバンドを後ろに従えても、まったく沈むことの無い歌声と表現力」は、ビッグバンドのソロ奏者が得るものは多いと思います。
サラ・ボーンも忘れてはいけませんね。独特の美しいヴィブラート技術を持ち、オペラ歌手にも匹敵する幅広い声域、豊かな声量を兼ね備え、高い技術を持った歌唱表現はまるでメロディの魔術師です。
ビリーやエラと少し違うところは、サラの「楽器演奏を多分に意識したボーカルの技術」です。
もちろん豊かな感情表現や細かな心情描写を歌声に乗せていますが、高いレベルの技術に裏打ちされた表現力になっています。管楽器奏者が教材として聞くには、歌唱技術の一つ一つが高いレベルでの手本として直接的に理解できると思います。
この「御三家」以外にも、カーメン・マクレー、アニタ・オデイ、ディーディー・ブリッジウォーター、ノラ・ジョーンズ、ペギー・リー等、素晴らしいジャズボーカリストは沢山います。
あ、男性も忘れてましたね。トニー・ベネット、ナット・キング・コール、ビング・クロスビー、アル・ジャロウ等。
あ、フランク・シナトラを忘れちゃいけませんね。
色々な歌声で、「歌心」を学んでください。
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