近年のポップスジャンルでは、「ナマ管楽器」の存在は薄れています。
バッキングを豪華にする、「パパッ!パパッ!」という管楽器の決めフレーズ、「ストンピング・ブラス」もシンセサイザーで表現してしまいます。結果として複雑なアレンジの音楽でも、ほんの数人で出来てしまっている場合が少なくありません。
ま、コンピュータや電子楽器のお蔭、いや「せい」です。
今日は管楽器の「強敵(笑)」、電子楽器について考えてみましょう。
一般的なシンセサイザーの「サックス」という音色は、かなり「???」ですよね。
確かに、「当たらずとも遠からず」の音色かもしれませんが、「サックスというより笛?」という音色が少なくありません。これは、サックスという楽器が非常に多くの「倍音」を含んだサウンドを出す楽器、というところに起因しています。
シンセサイザーの音色は、読んで字のごとく、音をシンセサイズ(合成)して作られます。
合成する音色の種類が少なすぎる、つまり倍音要素が少ないシンセサイザー音色では、本物のサックスの音とは程遠いモノになってしまいます。
最近ではこのへんを改善した、「木管楽器用音色ソフト」を搭載したシンセサイザーも少なくありません。これら「木管楽器用音色」は木管楽器の「共鳴」や「リードの振動」等の要素を細かく分析して音色を合成しているので、かなり元の楽器に近い音色が得られるようです。
が、しかぁし、シンセは所詮シンセ。
アンサンブルとして和音にすると欠点が露わになります。
サックス等の管楽器、いや、特にサックスは、楽器の種類としての倍音成分が多いうえに、楽器の個体差や奏者、奏法による音質の差、そしてそれによって生じる倍音成分の構成の変化が大きい楽器です。それゆえに、アンサンブルの和音になった時に、「似た音色の、それぞれ個性のあるサウンド」がぶつかり合って豊かなハーモニーを作り出せるのです。
シンセサイザーの音源には、個性や個体差がありませんので、単純に音を重ねても重厚なハーモニーとはなりません。いわゆる「薄い音」になってしまいます。
最新の技術では、もちろんこんな「薄いハーモニー」は克服されています。複数の音色セッティングを出音のタイミングまで微調整して、「え?これって電子楽器なの?」というような合成サックス音源も珍しいモノではありません。
サンプリング(実音を採取して、それをもとに各音を再構成する)系のシンセサイザーでは、まったく本物のプレーヤーがその音のベースを作っているので、生サックスの音とまったく聞き分けられない場合が多いようです。
しかし、どんなに音色が実音に近くなっても、サックス独特のフィンがリングによるフレーズ等はなかなかシンセサイザーでは出せません。
ま、どう考えても、生の管楽器が「要らなくなる日」は来そうにありません。
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