あなたのサックスは何代目のサックスでしょうか?
多くの場合、多少安価な楽器からスタートし、技術や経験の度合いによって、また目指す音楽の変化によって楽器を「ステップアップ」するかたが多いと思います。
おもしろいことに、この「新しい楽器の購入」の際、サックス以外の管楽器奏者は「古い楽器」を所有したまま新しいモノを購入することが多いようです。特にトランペット奏者は5本、6本持ちは珍しい部類に入らないようです。楽器ごとに特徴が違うので、古い楽器を下取りに出して、新しいモノに「交換」、というのに踏み切れないそうです。
しかしサックスの場合は、アルトを3本、テナーを4本、とかお持ちのプレーヤーは、プロの場合を除くと多くはありません。サックスの場合は「主戦力楽器」の特徴と癖を知り抜く必要があるので、結局はサブの楽器は押し入れに仕舞ったままになってしまうようです。
ということで、今日はサックスの「下取り価格」についてお話ししましょう。
多分、ほかの管楽器に較べると、サックスの下取り価格は「めっちゃ安い」と感じられるかもしれません。これにはサックス独特の理由があります。
サックスはその楽器のコンディションを維持するために、定期的にこまめな調整が必須です。メカニズムの可動部が非常に多い事と、パッドでトーンホールを塞ぐ、という音を構造が非常にデリケートであることがこの理由です。
プロのサックス奏者であれば数か月毎、アマチュアでも年に一回は「調整」が必要です。これは故障の修理ではなく、あくまでも現状維持のための調整ですので、「サックスの維持費」と考えてください。
この「維持費」は他の管楽器では非常に安く済みます。
サックスには「消耗品」としてのパッドやコルク、フェルトがあります。パッドは経年変化で硬くなり、密閉機能が落ちてしまうので、それなりの期間での交換が必要です。
パッドの場所によって傷みの進み方が違うので、その辺の考慮も欠かせません。
という訳で、サックスがその機能を維持するためには、かなりの手間が必要です。
お客様から下取りした中古サックスは、別の方のためのサックスとして新たな人生を始めるため、入念な調整が必要です。
調整の必要度によっても下取り価格は変わりますが、楽器屋は引き取った中古サックスをしっかりと調整して、商品としての信頼性・価値を再構築し、またその販売で利益を得なければなりません。
サックスは所持するにも維持費のお金がかかりますが、売るためにも経費がかなりかかってしまうのです。
ということで、中古サックスの下取り価格は「存外に安い」という結果となってしまうのです・・・
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