ヴィンテージサックスの取引価格は、天井知らずの感があります。
とうとう、アメセルマーク6のテナーの価格は100万円超えが珍しくなくなりました。
多くのサックス初心者の方々に、「ヴィンテージサックスって、そんなに凄いんですか?」という質問をいただきます。
正直なところ、「凄い」とも言えますが、「凄くない」とも言うことが出来る位、「個人の感覚の問題」だと思っています。
確かにヴィンテージサックスの名器でしか出すことが出来ない、独特のサウンドがあります。当時の楽器設計、製造工程、素材金属の質、金属の経年変化等、色々な要素がその「独特のサウンド」を生んでいるのですが、それを求めるかどうかは奏者の目指すところ次第です。
欲しい人がいるから、価格が上がります。そうでないものは決して法外な値段にはなりません。製造年代が一緒でも、かたや高額ヴィンテージサックス、かたやただのガラクタ、ということも多々あります。
そこで気になるのが、「リラッカーサックスの中古価格」です。
ほとんど同じ条件でも、ラッカーがオリジナルの場合とリラッカー(再塗装)のものでは、相当の市場価格の差があります、「リラッカー」ってそんなにサックスの性能を低下させるのでしょうか?
ほとんどのサックスはラッカー塗装で表面処理をしています。
薄い膜の塗装ですので、使っていれば剥げてきます。剥げがひどくなれば、再塗装すればピッカピカの新品のように輝きます。
ある時代はサックスや金属製楽器の「リラッカー」が当然の様におこなわれていたようです。上手な「再塗装・リラッカー」は決してその楽器の音質や性能を損なうものではありません。
では何故、ヴィンテージサックス市場でリラッカー物が評価を下げるのでしょうか?
実はその原因の一つに、いわゆるアメセル、アメリカンセルマーのラッカー仕様があるのです。
同時代のセルマーサックスは、フランスセルマーには厚めのラッカー塗装が施され、ジャズ向けのアメリカセルマーは響きを良くするために、薄めのラッカー塗装になっていました。そしてそのアメセルのラッカーの「秘密」は多くのアメセル神話同様、謎のひとつになっています。
そうです、アメセル=特殊ラッカー=ジャズサウンドのイメージから、「アメセルをリラッカーしたら音が台無しになる」という誤解(?)が生じ、どんなヴィンテージサックスでも「リラッカー物は格落ち」という考えが定着してしまったようです。
もちろんリラッカーサックスは、「オリジナルそのものではない」という意味では、価値が下がるかもしれません。でもそれは「コレクター」達の価値観であり、音楽性には直接関与するものはありません。
リラッカーのヴィンテージサックスは「お買い得候補」だと思います。是非試奏してみてください。
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