アマチュアサックス奏者の場合、演奏の頻度にもよりますが、一年に一度くらいは「バランス調整」というサックスの「車検」のような調整が必要です。
実はこの定期的な「バランス調整」が必要なのは、サックス、クラリネット、フルート等の木管楽器だけです。
金管楽器の方々がリペア工房に行くのは、「凹んだ、曲げた」、「どっかが擦れる」、「息が漏れる」等の、本当の病気の時に修理に行きます。
サックスのバランス調整は、楽器が壊れてからやるものではありません。それゆえに、木管楽器は購入してからの「維持費」にバカにならない金額がかかります。
今日はその理由をご説明しますので、しぶしぶ納得していただければ幸いです。(笑
木管楽器の基本構造は、指の動きを「シャフト」という棒を介して、遠くの穴を塞ぐ動作に伝える機構が沢山あります。サックスもクラリネットもフルートも、外から見ると縦に長い棒が沢山付いています、これがシャフトです。
ポストという支柱に挟まれて、端のキーレバーの動きで回転し、反対の端から横に伸びたキーカップを連動&回転させて、トーンホールを塞ぐ。これが基本動作です。
シャフトの機能の基本は、片側の端の回転を、逆の端に完全に同じ角度で同時に伝えることですが、その長さで問題が出てきます。
短いシャフトはほとんど問題ありませんが、長めのシャフトには必ず「ねじれ」が生じます。
金属の長いシャフトは、そのねじれによって片側の回転運動が完全に反対側に連動しにくい構造があります。調整でねじれによる誤差を修正しますが、ある程度使用すれば、何百回もの動作で力が加わり、更にねじれが生じます。
また外部からの力によってシャフトの直線性が少しでも狂えば、回転運動の連動性能にも問題が生じます。その結果、指を閉めてもトーンホールが塞がらない、もしくは隙間が空く、という不具合を生じます。このシャフトによる「連動機構」は、サックスを使えば使うほど狂いを生じます。ですので、定期的な再調整が必要です。
ねじれ問題の次は「摩耗」です。
木管楽器、特にサックスには無数の針バネや板バネが使われていますが、バネは動作時にどこかの部品に擦れています。
バネの引っかかっている部分が摩耗すれば、バネの効果が変化します。こういった「削れた部分」も早めに対処しなくてはなりません。
またパッド(タンポ)も消耗品です。
ネックに近いサイドキーのパッドは、サックスを使用する度に、息からの水分でほとんど「びしょびしょ」になります。どんなに演奏後の掃除をしっかりしても、「濡れ」と「乾燥」を繰り返したパッドは早めに痛みます。傷んだパッドは息漏れを起こす前に交換しなければなりません。
サックスは繊細な機械です。
定期調整を忘れないようにお願いします。
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