ビッグバンドの管楽器パートには、各々数字が付いています。トランペットやトロンボーンは、素直に1~4で分類され、基本的には音域の高さで区別されています。
しかしサックスはアルトに1st(ファースト)と3rd(サード)、テナーに2nd(セカンド)と4th(フォース)、そしてバリトンに5th(フィフス)の数字が当てられています。
最近の楽譜では、アルトサックス1と2、テナーサックス1と2というようなパート指定もありますが、ビッグバンドの譜面では1、3がアルト、2、4がテナー、5がバリトンという指定が多いようです。
このサックスパートの数字は、一説では「ギャラ(給料)の順」と言われています(?)。
バンドのサウンドをリードするリードアルト(1stアルト)は一番の重責パート。2ndテナーはバンドの花形ソロ奏者。3rd、4thは成り行きで、バリトンは「楽器手当」が別に出るのでギャラは薄め、というのが定説です。
しかし事実は誰も話そうとはしません(笑)。ということで、今日は、「どんだけリードアルトが偉いか!」というお話をさせてください。
ビッグバンドの全体の音楽を引っ張るのはリードトランペット(1stトランペット)です。フレーズの解釈や、延ばしの音の止め方は、すべてリードトランペットに合わせるのが原則です。
そしてそれを支え、ビッグバンドのサウンドの「色」を作るのがリードアルトの役目です。大雑把に表現すれば、バンドサウンドの大きな輪郭を作るのがリードトランペットで、その中身の細かいニュアンスを作り、バンドサウンドを紡いでいくのがリードアルトの役目です。ある意味、リードトランペットは独自の個性で、「俺様」的な吹き方が許されていますが、リードアルトは緻密にメンバー全員の音に気を配り、自分の音が各メンバーのガイドとなるような「正確な吹き方」が求められ、かつフレーズに「色気」を作り出す表現力が無ければなりません。
このような重責を全うするため、リードアルトの演奏中の緊張感と集中力は極めて重要です。楽譜に書かれた強弱や表現記号は、絶対にその通りに吹かねばなりません。メンバー全員がそれをガイドにするからです。
また、細かい装飾音符も決して「省く」ことは許されません。それが演奏する音楽のために「必要な表現」だからです。
そして最高に憂鬱なのは、「音を間違えてはいけない」ことです。ほとんどの旋律のトップノート、旋律そのものを吹くのがリードアルトなので、音符を間違えれば、演奏は「違う音楽」になってしまうからです。
どうでしょう?リードアルトのギャラが一番高い(らしい)理由がご理解いただけたでしょうか?
アルト奏者のなかでも、飛び切りの音楽性と技術を持った奏者のみが、ビッグバンドのリードアルトの重責を全う出来る、といっても過言ではないでしょう。
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