音楽は「送り手」と「受け手」、つまり演奏者と聴衆がいて初めて成り立ちます。両者の心のバイブレーションが一致した時、その場は最高のモノになるでしょう。
こんな、プロの最高峰の演奏とその聴衆の関係は、まずは「高嶺の花」と置いておくとしても、アマチュアのサックス奏者にとっても、まったく状況は同じです。奏者と聞き手が存在し、両者の気持ちが一致することは難しい。これは、演奏のレベルには無関係に、音楽をするうえで絶対的に存在する「性(さが)」なのです。
ここを分かっていただいた上でお勧めしたいのが、「セカンドオピニオンの検討」です。
演奏法、サウンド、曲の表現法、音楽演奏上の多くのモノに、自分の意見があり、他人の意見があります。そんな音楽の世界では、「セカンドオピニオン」、「ほかの意見」、に耳を傾けることは、とても重要なことです。
「セカンドオピニオン」は、お医者さんにかかるときに使う言葉です。ひとつの病院での診断のみで自分の病気を納得するのではなく、他の医者の意見も聞いてみたうえで、自分の病気や治療法を決断する、といったような意味です。
でも、音楽の場合は、そんな大袈裟に考える必要はありません。音楽は命には係わりませんから。
要は、「人の意見に数多く耳を傾けてください。」ということです。自分の演奏をAさんが褒めてくれたなら、Bさんにも意見を聞いてみましょう。違う意見、また凹んでしまうような意見かも知れません。でも、自分の成長に決してマイナスになるものではありません。
「セカンドオピニオン」の聞き取りで重要なことは、「好き・嫌い」の意見にあまり耳を傾けない、ということです。好き嫌いならば、千人居れば千人の意見があり、「何が正しいか」を判断することは不可能です。
なるべく細かな事柄、「サウンドの伸びについて」、「特定のフレーズの表現について」、「演奏中の体の動きに関して」等の具体的、かつ評し易い事柄で意見を聞きましょう。そうすることで、自分の方向性が見えるような「訊く耳」が重要です。
自分一人でも「セカンドオピニオン」は必要です。あなたがサックスを吹いているときに自分で聞いているサックスの音は、周りに聞こえている音とは少し違います。
マウスピースを咥えている歯や、サックスを支えている指からの振動、またサックスの楽器に対する耳の角度が、聴衆の方々のそれとはまったく違います。
マウスピースやリガチャーを選ぶとき、当然、自分の楽器を選ぶときには、自分の演奏を録音し、自分自身の「セカンドオピニオン」に耳を傾けてみてください。
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