アメリカンとフレンチと言っても、コーヒーやトーストの話しではありません。フルートの吹き方の話しです。サックス奏者はフルートの持ち替え演奏も多いので、たまには「フルートのうんちく話」もしてみたいと思います。
フルートの演奏姿勢の基本形は、アメリカンスタイル(ジャーマンスタイルとも呼ばれます)とフレンチスタイルの2種類があります。アメリカンスタイルは、「外組み・外吹き」、フレンチスタイルは、「内組み・内吹き」とも呼ばれ、両者はフルートの組み立て方と、唇のリッププレートへの当て方の違いがあります。
アメリカンスタイルは、主管のキーの並びの中心線(ほとんどのキーの円の中心を通る線)にヘッドの歌口の穴の中心を合わせて頭部管をセットします。キーとリッププレートの穴がほぼ平行な状態です。その組み方で唇の下の顎の部分をリッププレート手前におき、アンブシャ(息を出し音を出す唇の形)を作ります。そうです、ほとんどのフルート教則本で紹介されているフルートの演奏姿勢はこのアメリカンスタイルです。
かたやフレンチスタイルは主管のキーの中心線に、リッププレートの穴の端(外側)を合わせます。アンブシャはリッププレートに顎を当てるというより、下唇をリッププレート手前側に当てる感じです。
両者の違いは、歌口の音を出すエッジの部分と、アパチャー(上下の唇で作る、空気を出す穴)の距離です。簡単に言えば、唇の空気の出口と、音の出るエッジの位置が遠いのがアメリカンスタイルで、近いのがフレンチスタイルです。
極端な言い方は物議を醸しだすかもしれませんが、アメリカンスタイルはその距離の長さからサウンドに息の雑音を含み易く、ざらついた音になりがちと言われます。ただし、その距離ゆえ、ある程度アンブシャの許容度が増し、ぴったりとアパチャーの位置が合っていなくても音が出やすいというメリットもあるようです。
フレンチスタイルはアパチャーとエッジが近いため、よりピュアなサウンドが出せると言われています。ただしアンブシャの位置はかなりシビアで、ちょっと角度が狂えば音が出ない、なんてことにもなり兼ねません。多くのクラッシックのフルート奏者の巨匠たちは、このフレンチスタイルで演奏しています。
実はフルートの設計も、これらのアメリカンスタイル、フレンチスタイルのどちらを基本とするかで変わってきます。メーカーによっては、取扱説明書にフレンチスタイルの組み方を明記してあるものもあります。
フルートは非常に繊細な楽器です。あなたに合っているのはアメリカンとフレンチの間の「ジャパニーズ(?)」かもしれません。
両者のスタイルの違いの存在を知り、自分のベストスタイルを作り出して構わないと思います。
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