サックスは楽器の構造上、正規の運指(指使い、塞ぐ穴の組み合わせ)だけでなく、「替え指」という、「代替えの運指」が存在します。
一般的な替え指は教則本や雑誌、またサックス教師の方々から伝授を受けますが、「自分流の替え指」を使っているサックス奏者も少なくありません。
今日はこの、「替え指の開発法」や「替え指の効果」等についてお話しします。
替え指を使用する大きな理由は二つあります。
ひとつは演奏中の操作性を向上させるため、また標準運指とは違うトーンホールを開けることで得られる、音色の変化や音に高さの調整をするためです。
例えば、「シ♭」を出すための運指は3種類あります。「ラ」の運指+サイドキーの「ラ♯」の運指が標準運指としたら、これに加え「シ」の運指を基準とした形で有名なものがあと二つあります。これらの運指は替え指とは言い難いかもしれませんが、この三つの運指で出る音をよーく聞いてください。微妙に音質や音の高さが違います。
このような微妙な違いを、もっと顕著に、「へんちょこりん」な指の組み合わせで実現するのが替え指です。
替え指での音質の劇的な変化を利用して、エレキギターの「ワーワーペダル」のような効果を、サックスで出すこともできます。また通常運指では「出ない」とされている音域の音を出す運指も、替え指のひとつと考えて良いでしょう。「元」が無い指使いですが…。
このように「替え指」には「目的」があります。フレーズによっては、替え指を使わないと早く、正確に吹けない、なんていうものもあります。またプレーヤーの「癖」や「好み」で替え指を使用する場合もあります。
ということで、替え指の開発(大袈裟ですね)や使用は、「ニーズ(needs)」から始まると考えてよいでしょう。無作為に替え指を探したり、使ったりは時間や技術の無駄です。必ず目標を作りましょう。
サックスの音域の中の各音には、音程が上ずり易いものや、低めになりがちなものが各所にあります。例えば、単音で長い音を出すときには、替え指を使って音の高さの正確さを重視する、というサックス奏者は少なくありません。目的や改善策を考えながら、「自分のサックスをいじくりまわす」というのが替え指の唯一の開発方法です。
「サックスと仲良くなる」、「サックスの演奏を改善する」には替え指は大きな効果があります。
あ、替え指のマニアックなうんちくも最後に。替え指はアルトやテナー等のサックスの種類、またメーカー、モデル、個体によっても効果の差が出ます。音の波長に対して、トーンホールの位置や大きさが異なるゆえの特性です。
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