…そんなCDは無いです。っていうか、有りすぎて紹介できません。「代表的プレーヤー」のネタで懲りたので、過ちは繰り返しません。とは言っても、「私はxxサックスを始めたばかりなのですが、是非聴いておくべきCDを教えてください。」ってえのはよく聞かれる相談です。趣味や志向の問題は二の次として、「このCDのここを良く聞くと勉強になると思う」程度の紹介くらいなら、そんなに大きな石は投げつけられませんよね。ね?じゃ、そういうことでよろしく。
ソプラノ・サックスはジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」。このCDでソプラノという楽器の力強さをどう出すかを学んでください。そしてブランフォード・マルサリスの「Classic Branford Marsalis」。逆にこのCDでは、どれだけ繊細にソプラノをコントロールできるのか、すべきなのかが分かります。
アルトサックスの必聴盤は本当に難しいのですが、本田雅人の「B.B. Station Live At Roppongi Pit Inn」なんかどうでしょ?アルトサックスの現代の役割とその吹き方の一つが示されています。寺久保エレナの「NORTH BIRD」。18歳の現役高校生天才プレーヤーの作品です。18歳の堂々とした正統派パーカー族の演奏を聴いて、慌てて練習してください。
デイブ・ブルーベック・クァルテットの「Time Out」でのポール・デスモンドの演奏では、「アルトはこんな風にも歌える」という可能性を知ることが出来ると思います。Take Fiveでのアドリブなんて、どうして5拍子でこんなに粋に歌えるの?って感動します。スーパーサックスの「Supersax Plays Bird」ではパーカーのアドリブの名演をサックス5本が、サックス・ソリ(ビッグバンド中のサックスアンサンブルパート)として聞かせてくれます。ビッグバンドのアルトプレーヤーには「事故すれすれのアンサンブル」として勉強になるでしょう。
テナーに行きましょう。ベン・ウェブスターの「Ben Webster Meets Oscar Peterson」。独断ですが、テナーの音はこうあるべき、サブトーンとはこうあるべきの良い物差しが出来ると思います。文句無しの「王道テナーの音」が学べるはずです。ソニー・ロリンズの「Saxophone Colossus」。
良い意味での天才の自由奔放な思いつき、が聴けます。練習がアホらしくもなり、練習しなきゃって奮い立つかもしれません。その人の状況次第です。スタン・ゲッツとジェリー・マリガンの「Getz Meets Mulligan In Hi-Fi」。
ゲッツとマリガンがお互いのテナーとバリトンを取り替えながら演奏します。どの曲で誰がどっちを吹いているかを隠しているので、聞いていて頭がぐしゃぐしゃになります。テナーとバリトンサックスの奥深さを勉強できる逸品です。
そしてカウント・ベイシー楽団の「Straight Ahead」。
ビッグバンドのバイブルと言えるアルバムです。全てのサックス奏者はこのアルバムからサックスの音色とコントロール、歌い方、アンサンブルの方法のヒントが拾い出せるはずです。ビッグバンド界では「お宝ベイシー」と呼ばれています。
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吹きやすさにびっくりしました。吹いた時の抵抗が少なく楽に太い音が出ました。
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