管楽器奏者の一般的な性格傾向を分析すると、「トランペット奏者:とにかく明朗快活、しかも頭の回転が速い。細かいことは気にしない。」、「トロンボーン奏者:温厚で人当たりが良いが、実は音楽職人的な所がある。秘めた鋭さを感じさせる切れ者。」、「サックス奏者:かなり真面目でおとなしめな人が多い。学校の成績はかなり優秀。一見暗めだが、実は結構気さくで暗くはない。」、となるそうです。ということで「サックス吹きは真面目」ということなので、サックス吹きの皆さんに、サックス吹きとして正当な紳士的、かつ真面目な態度を常にとっていただき、サックス吹きの評判を落とすことの無いように、いくつかの重点注意項目を挙げさせていただきます。
まず第一は「唾の処理」です。正確には楽器内部に溜まった水分の処理ですが、トランペット奏者やトロンボーン奏者は、最近は足元に置いた「吸水シート」に唾(ほんとは唾じゃないですよ!)を吸い取らせるのが一般的です。または灰皿等の「お皿」に貯めて、後で捨てる、というのも良いマナーの金管奏者です。あたり構わず、唾を垂らしまくる金管奏者、なんてのはもう過去の遺物かもしれません。ではサックス紳士のお作法はどうすべきでしょう。難しい道具や手間は何もいりません。ポケットからハンカチを取り出し、サックスのベルの下側あてがい、ゆっくりとサックスを傾けて唾をハンカチに吸わせるのです。ハンカチは逆側に折りたたんで、またポケットに仕舞いましょう。唾じゃないから汚くないですよ。唾が多めの人は専用タオルを用意するのも良いでしょう。決して床になんか垂らさないでくださいね。マナー違反です。
紳士は周りにも配慮します。サックスは「長い」ので、椅子の上に横置きにしておくと、周りのひとに迷惑です。足で引っかけられたら、椅子からサックスが転げ落ちてしまうかもしれません。周りの人はそんな加害者になりたくないから、傍には寄って来ないでしょう。サックス紳士はスタンドを使いましょう。スタンドは自分が楽をするためだけのものではなく、長いサックスで周りに迷惑をかけないためのモノでもあるのです。他にも紳士の取るべき態度があるはずです。サックス紳士の評判を落とさないよう、みんなでがんばりましょう。
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