ジャズが好きでジャズサックスを勉強したいのですが、どんなアーティストのCDを効けば良いですか?と良く聞かれます。
正直、一番困る相談です。
片っ端からいろんなCDを聞き、その中から自分の「マイ・フェイバリット(お好み)」を絞っていくのが順当な道筋です。ですので私の持っているCD、数百枚のうち、半分以上は「好みじゃなかった」今は聞かないCDです。無駄な投資です。
でも必要な投資です。それを端折って、何がお薦めですか?は反則です。でも気持ちは凄く分かりますので、独断と偏見に満ちた私のお薦めサックスプレーヤー評をご紹介します。くれぐれも、この評価でCDを買い、「言ってることと違う」などというクレームはご勘弁願います。
私の専門、テナーサックスでは、やはり巨人と呼ばれるジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズは欠かせないでしょう。
「テナーを吹いている」というと、必ず「コルトレーン派ですか?ロリンズ派ですか?」と聞かれます。
コルトレーンはジャズの究極の表現を理論的にも技術的にも追及し続けた天才プレーヤーです。かなり難解な演奏が多いですが、初期のものは意外と耳馴染みが良い豪快な演奏もあります。ロリンズは逆に感性派とでもいったほうが良いのでしょうか。
ノリノリのテンポとフレーズ、奔放なサウンドで聞く側を楽しませてくれます。そうは言いましたが、私は実は「ベン・ウェブスター派」です。ベンはレスター・ヤングやコールマン・ホーキンスらとともに「テナーサックスの祖」とも呼ばれるテナー・プレーヤーで、その豪快でかつ繊細なサウンドでバラードを歌い上げる名人です。限りなく肉声に近く、かつむせび泣くようなサブトーンによるそのサウンドゆえに、「ジャズテナー界の森進一」と呼ぶ人も少なくありません(笑)。
また近代テナーではつい最近(2007年)白血病で57歳で亡くなった、マイケル・ブレッカーを挙げないわけにはいかないでしょう。技術、サウンド、音楽性、全てにおいて最高レベルであったマイケルは、まさに「テナーの巨人」でした。その技術とフレキシブルな音楽の多様性から、かかわったアルバムは千枚を超えると言われています。の兄、ランディ・ブレッカーと組んだ「ブレッカー・ブラザース」による初期の作品から、晩年のトリッキーてテクニカルな作品まで、決して難しさに走ることなく、全てがポップで楽しめるものばかりです。
しかし書いていたらきりが無いなあ。もう注目テナー奏者の名前だけでも挙げちゃいましょう。エリック・アレキサンダー、ジョシュア・レッドマン、ブランフォード・マルサリス、デクスター・ゴードン、ガトー・バルビエリ、ハリー・アレン、ジョニー・グリフィン、スコット・ハミルトン、…ああ、きりが無い。
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音の立ち上がり、反応もよく、ほどよくダークで音にしっかりした芯があります。もう手放せません。
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