サックス 演奏

演奏姿勢の癖


サックスって、もの凄くカッコ良い吹き方もあれば、妙に間抜けな吹き方、吹く姿勢もありますよね。先日十数年ぶりに、ビッグバンドのサックスセクションの友人のステージを見る機会がありました。いやあびっくりしました。サックスの座奏の首の角度が昔のままでした。顔が認識出来なくても、「あ、あいつだ!」と分かりました。皆さんの「サックスの演奏姿勢」はどうですか?
 ビッグバンド、ブラスバンド等の座奏の場合、サックスの演奏者は、その種類によってかなりの制限を受けます。アルトサックスは楽器を両足の間に入れて吹く場合がほとんどです。いきおい楽器が目の前で真っ直ぐなので、首を曲げずに吹くことが出来ます。テナーは足の間に置くことは困難なので、両足の右側に楽器を置きます。更に楽器が大きいのでどうしても首が左に傾きます。マウスピースを右側に捻り、楽器の角度を補正して、首を真っ直ぐにして吹くテナー奏者も居ないわけではありませんが、いざソロのセンターマイクでの立奏となると、逆に首が右側に不自然に傾きます。バリトンに至っては、楽器を傾けるというより、ある程度傾いたバリトンサックスに体をゆだねる、という感じの演奏姿勢です。昔のビッグバンドのバリトン奏者には、バリサクをスタンドに立て掛けたまま、そこに体を寄せて吹く、という超横着ミュージシャンも数多く存在しました。
サックスを吹く姿勢で重要なのは見栄えではなく、喉の自由さとおなかの自由さです。つまり息が一番スムースに出る姿勢が、サックス奏者の「あるべき演奏姿勢」であり、かつ「演奏しやすい姿勢」なのです。変な首の角度や楽器の構え方の癖や、自己流の姿勢が出来てしまっている方は、今一度自分の姿勢を確認してください。実はストラップの長さの調整や、マウスピースの差し込みの角度等を無頓着におこなっており、そのせいで不自然な姿勢になっている、なんてことはありませんか?良く問題になる、「サックス吹きの猫背」に関しても、ちょっと意識すると改善することが可能です。また猫背が治ると、それまで感じていたストラップへの重量感も解決したりします。ベテランで長年の癖が固定してしまっているサックス奏者ほど、チェックと改善が必要な場合が多いようです。
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