マウスピースの上部、歯を立てる部分は、長い間使っていると上前歯が擦れて削れてきます。これを「ティースマーク」(文字通り歯の後、です)と言います。メタル製マウスピースには通常「ティースプレート」というプラスチックのプレートが付いていますが、これにもティースマークは着いてしまいます。この傷からマウスピースを守るために使用するのが、「マウスピースパッチ」や「ティースガード」と呼ばれる、マウスピースの歯のあたる部分を保護するシールです。今日はこのマウスピースパッチの選び方についてお話しましょう。
マウスピースを「削れ」から守るには、マウスピースパッチの使用は効果的です。しかし、自分に合わないものを選んでしまうと、吹奏時の違和感に我慢できない場合も少なくありません。それゆえに、「マウスピースパッチ否定派」も決して少なくはありません。じやあどうするか?当たり前ですが、自分に合うものを見つけるのが最善策です。マウスピースパッチ選びの際の「ポイント」を示しましょう。まずは「厚さ」です。厚ければクッション機能が高まり、歯が「ふわふわ」した感じになります。薄ければ「パッチの無い状態」により近づきますが、歯にマウスピースの振動が直接伝わり、かなり「びりびり」と感じるかもしれません。また薄いパッチの場合は、破れ易いという結果を生むケースが多いようです。また厚いパッチはマウスピースとパッチの段差を、上唇の端で感じてしまう場合があります。厚いパッチの左右の角が、上唇の両側に当たる感覚が気持ち悪い、という奏者もいます。この厚さの感覚と相乗効果を生み出す要素が、パッチ表面の「滑り具合・固さ」です。前歯がパッチ上で心地良く滑ってくれる場合は、意外とパッチの厚さが感じられなくなります。逆に、歯が滑り難い材質だと、パッチが薄くても、感覚的に厚さを感じてしまう場合があります。
パッチ自身の形状と接着剤の強度も考慮すべき要素です。パッチの形はカッターやハサミで修正できますが、「ドンピシャ」の形状で収まってくれるに越したことはないでしょう。また固く接着し過ぎ、も問題を生じます。斜めに貼ってしまった時のやり直しは、パッチの使用には付きものです。接着が緩すぎて、吹いている間に動いてしまうのも困りものです。色も重要ですね。透明や黒がほとんどですが、パッチは目立たないほうが良いでしょう。意外に知られていない裏技ですが、「パッチ二枚重ね」が効果的な場合もあります。お試しください。なんにせよ、マウスピースパッチは使ってみないと、その感覚は分かりません。色々と使ってみて、自分に合ったものを探し出してください。
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