昔のテープ録音の時代と違い、最近のデジタルレコーダーは小型、高性能、高音質、しかも安価で、プレーヤーの皆さんの多くが自分のステージでの演奏を録音して楽しんだり、反省したり、落ち込んだり(笑)していることと思います。 CDを焼いてバンドのメンバーに配布することも一般的になっています。客席の友人・知人にレコーダーを預け、「録音してね」と頼むのが手軽に良い録音を残すためには一番の得策ですが、客席に頼れない場合も少なくありません。また頼んだ場合も、ちゃんと注意をしないと聴くに堪えない記録になってしまう場合も少なくありません。今回はステージ録音のちょっとしたノウハウを伝授します。
友人にレコーダーを託し、録音してもらう場合は二つの注意をしておきましょう。「テーブルの上にタオルを敷いて、そこにレコーダーを置いてね」、と「おしゃべり厳禁、拍手不要」です。固いテーブルの上にレコーダーを直接置いて録音すると、グラスをテーブルに置いたときや、ちょっとテーブルを触っただけで「ゴンゴン」という激しいノイズが録音されてしまいます。またレコーダーの周りは静かにしておかないと、再生してみたらその友人の声ばかりが録音されていた、ということに成りかねません。
自分でレコーダーをセットする場合は場所に困ります。録音マイクの理想的な位置は、ステージ正面中心からある程度離れた場所ですが、多くの場合そこは客席のど真ん中です。この辺の場所は最初から諦めましょう。壁や柱にレコーダーをガムテープ等で貼り付けるという豪快な技もありますが、ステージからの直接の音を拾うのではなく、会場全体の反響音の録音に視点を切り替える、という方法もあります。ライブハウスやイベントの特設ステージ等では、音響設備によって会場全体に音を回すようにミキシングされます。ですのでステージにマイクを向けなくても、意外に良いバランスで演奏を録音出来たりするのです。じゃ、どこに置くのか?自分の足元です。しかもマイクは客席に向けましょう。ライブ場所の後ろからはね帰って来た音を狙う訳です。ステージにマイクを向けるより、意外とこの方がバンド全体のバランスが良かったりします。レコーダーは裏返して、R(右)とL(左)を反対にしておきましょう。
ワイヤレスリモコンの付いたデジタルレコーダーや、どんな場所にもセットできるスタンド(自在に曲がる小型三脚)等便利な録音用機材も発売されています。自分なりの工夫で、より良い録音を残すようがんばってみてください。あ、最大の「自分録り」の注意点を忘れてました。それは、「レコーダーの電池」です。気をつけましょうね!
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