スムースジャズとは1980年代にアメリカのラジオ局が使い始めた言葉で、フュージョン、ポップ・ジャズにほんの少しR&Bのテイストを混ぜたものをそう呼び始めたようです。
フュージョンのようにがっつりとジャズっぽくはなく、アドリブパートが少なく、またダンス系R&Bのように、ワン・コードで演奏されることが多い音楽ジャンルです。耳馴染みが良く(ここがスムースの語源)、かつ多少ジャズっぽいニュアンスの入った、ジャズのひとつの発展形と言えるでしょう。
WikiPediaによれば、「1970年代後半にサックスプレイヤー、グローヴァー・ワシントン・ジュニアがフュージョンの分野にクワイエット・ストームを用いだしたのが起源といわれている。初期の名作としては、この分野においては珍しい、カリプソの音楽を取り入れたスパイロ・ジャイラの「モーニングダンス」などが挙げられる。インストゥルメンタル・ミュージック部門においてはギネス記録を持っているサックスプレイヤーのケニー・Gが代表として挙げられる。」、だそうです。
アメリカではスムースジャズの専門FM局も多数あり、また「スムースジャズの定義」を謳うガッツリ系ファンも世界中に数多くいるため、ジャンルとして確立された音楽であることは確かですが、「じゃ、普通のジャズとどう違うの?」と言われると、答えに詰まってしまう人が多いと思います。
スムースジャズのプレーヤーとしては前述のグローヴァー・ワシントン・ジュニアから、現在、「スムースジャズの貴公子」と呼ばれる、クリス・ボッティ(トランペット)まで数多くあげられますが、サックス吹きとしては、デイビッド・サンボーン、ジェラルド・アルブライト、エリック・ダリウスあたりを勧めましょうか。
あ、あくまで個人的意見です。サンボーンを「スムースジャズ」と言ったら、私を殴るだろうと思える人を何人も知っていますので。
最近のスムースジャズは、ダンス系、クラブ系に発展してきている感じがしています。激しくも軽くシンプルなビートで、ノリの良い繰り返しのメロディ、馬鹿っ速いフレーズは無く、楽器の吹き方はジャズのそれだが、サウンドはメタルマウスピースのエッジイで歯切れの良いサウンドにエフェクターをバシバシにかけた物、というのが多いですかね。
ジェラルド・アルブライトとエリック・ダリウスは、エンドーサーにもなっているキャノンボールのサックスで、シャープでパワフルなサウンドを作り出しています。サックスメーカーのキャノンボールは、「ジェラルド・アルブライト・モデル」なんて、彼のスペシャルモデルも作っています。
しかしサンボーンはセルマーのヴィンテージ、マークVIのアルトサックスにデュコフのメタルマウスピースというセッティングですので、むやみにスムースサックス向きのサックス、なんてことは言えないかもしれません。
あ、ひとつ共通項は、エフェクターの使用ですね。オクターバー(オクターブ違う音を合成)、やリバーブ(残響をかける)、ディストーション(歪み)、イコライザー(周波数補正)は皆さん使ってるようです。
これからのサックス吹きには、エフェクターも必須かもしれません。
もうNY は誰にも貸せないし手放せないです。
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 西村陽弘様 のお声)
AIZENマウスピースはこちら
ご好評の為、第3回 先着100名様限定! お買上げ金額が1万円以上のお客様に、高知県の特産品を1個プレゼントキャンペーン実施中