さて前回の続きですが、ソロは即興、アドリブである必要は無いとお話しました。でも「ジャズ」である必要はあります。
何故なら、周りが皆、ジャズプレーヤーで、皆でジャズをやっているからです。
今日は色々な「書きソロの作り方」をご紹介するつもりですが、その前提は「ジャズが好きであり、ジャズを聴くことが好きであり、ジャズの名演を沢山聴いている」ことです。それであれば、自分で作ったソロを自分で、「お!ジャズっぽい。」と判断することが出来ます。
そうでないと、何を目標にソロを作ればよいのかが分からなくなります。「ジャズは聴いたことが無いんだけど、カッコ良く、ジャズっぽいのがやりたいんだよね。」というお言葉を聞いたことが何回かありますが、そういう方はまずジャズの名作と呼ばれるCDを買ってください。
書きソロの基本形は「メロディ・フェイク」です。メロディーをいじくり回して自分のメロディに変形させてしまいます。メロディの原型がみえみえのソロも決して悪いものでは有りませんが、出来れば、メロディの原型そのものは無くなり、進行のコード感は残っているのが良いと思います。
手法をコードの観点からに変えた別の角度の書きソロの作り方もあります。まずはコードの拍数だけ、そのルート音(C7ならドの音)を伸ばした、「白丸音符(長い音)」だけのメロディもどきを作ります。そして伴奏のようなそのメロディをいじくり回して、それなりのメロディを作り出します。この方法はコード進行がしっかりと出る、「正統派」の書きソロになります。
誰でもやっているし、知っている技なのに、誰もが「裏技」と呼びたがる、「ペンタトニック一発」法も便利なソロ作りの手法です。キーCの曲ならば、ド、レ、ミ、ソ、ラ、の五個の音、各キーの1、2、3、5、6の音をペンタトニックと呼びます。
これらの音は、そのキーの曲の中のどこに出てきても違和感がありません。そんなわけで、この五個の音だけでソロを書けば、少なくとも「気持ち悪い音」が入らないで済みます。アドリブソロではこのペンタトニックしか吹かない中級アマチュアプレーヤーも沢山居ます。でも、アボイドノート(避けるべき音)が無いので下手には聞こえませんが、曲の進行が平坦になるため、「上手いソロ」には聞こえません。しかも上級者にはすぐバレますのでご注意ください。
ジャズ系のレッスンを受けていると、ほとんどの先生は書きソロを課題にします。で、その条件が「コードトーンの分散からはじめてソロを作る」の場合がほとんどですが、これが結構難しいんです。
この正統派のソロ作成手順に、上記の手抜き技(?)を組み合わせると思わぬ傑作が書けたりします。
是非お試しいただき、あなたのサックスから、ご自身の個性を持ったジャズのフレーズが飛び出てくることをお祈りしております。
いろんな音をイメージ通りにコントロールしやすく、特にビブラートがイメージ通りにかけやすいです。
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 小池禎彦様 のお声)
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