「コブシを回せば皆演歌!」というように、ジャズ・サックスにもビブラートがとても重要です。
というか、ビブラートのまったくかかっていないサックスの音色はかなり詰まらないものです。サックスの父と呼ばれる名人マルセル・ミュール(1901-2001)以前のサックスのサウンドは、ビブラートはあまりかけられなかったようですが、ミュールが素晴らしく美しいビブラートのかかったサウンドで数々の名演をおこない、ビブラートはサックスのサウンドつくりに欠かせない技術のひとつとなりました。
クラッシックではバイオリンのビブラートのように音色の美しさをより引き立てるために使われますが、ジャズの場合はかなり演歌のコブシに近い、「アク」や「味」のような使われ方をされるようです。
ビブラートは素っ気なく言えば、「音の細かい強弱の繰り返し」ですが、色々な「味」のビブラートや、色んなビブラートのかけ方が存在し、マジ、「ビブラート侮る無かれ!」ですので、心してかかってください。
一番簡単なビブラートは、口輪筋の鍛え方が足りない初心者が、アンブシャが安定せずに出てしまう、「出ちゃったビブラート」です。
ま、簡単に言えば、「安定しない、よたった音」なのですが、これもこれで味が無いわけでもありません。ただ自分でコントロールできていないので、出したいときに出ない、出したくないときに出てしまう欠陥がありますが、「ビブラートの第一歩」として楽しんでも良いのではないでしょうか。
正式なビブラートは、「顎でかける」方法と、「息でかける」方法の二種類が主流です。前者は下顎を前後に動かすことでビブラートの震えをコントロールします。
後者は腹筋や喉の開き等で息の量を加減し、結果的にビブラートのかかったサウンドを作ります。こちらのほうはかなり上級のテクニックですが、音の強弱のみでなく息のスピードもコントロールすることができ、より音楽的な細かいビブラートをかけることが可能です。
ビブラートは、「音量が小刻み振るえる長い音」、が基本ではありますが、音程を小刻みに震わす、高度なビブラートを使う奏者もいます。
要は、「音の味付け」ですので、色んな方法を試して自分に合うものを探し、自分の個性とサウンドにどんぴしゃの「自分のビブラート」を探してみてはいかがでしょうか。
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あまりにも気持ちよすぎて、3時間吹きっぱなしでした。本当にきれいな造りと美しい響きで、まいりました。
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