カッコ良い演奏、アドリブ、サウンド等についての質問や悩みは、サックス吹きにとって王道の「正しい着眼点」だと思います。しかし私はこれらの相談を受けたとき、必ず「カッコ良い吹き方」へのアプローチも忘れぬようアドバイスします。カッコ良い演奏姿勢は聞き手に期待感を持たせ、その期待感がプレーヤーに伝わって、結果良い音楽の源泉になります。色んな角度から、「カッコ良い演奏」を考えてみましょう。
まずは簡単な「カッコ良さ」から始めましょう。一番大事なのは、「背中を丸めない」ことです。背中を前に倒すことと、丸めることは、一見似ているようですが、本質的にまったく違います。背中が湾曲する「曲げる」は呼吸にも影響を与える「貧相」な見栄えです。真っ直ぐ前に屈んでも、呼吸は楽に出来ますし、見た目も「根性入れてるぅ~!」って感じです。次の簡単な「カッコ付け」技は、「音は最後までしっかり延ばすこと!」です。音楽は音に正しい長さが与えられて、初めて音楽になります。音の頭だけに注意を集中し、「音の閉め」に無頓着なアマチュアミュージシャンが少なくありません。その音符の必要な長さと終わり方を意識して吹くと、演奏の質が激変します。
中級の技としては、「お客さんにちゃんと音が届く事」、があります。「あたりまえじゃん!」と笑うあなた、本当に出来てますか?。「サックスのベルがマイクを外さないよう吹いてますか?」、「自信の無いフレーズをピアニッシモで誤魔化してませんか?」、「演奏で興奮して、音程のコントロールがおろそかになっていませんか?」。あなたが出したちゃんとした音が、ちゃんと客席に届く事が最低限の条件です。奏者の個性やアドリブの出来・不出来はその後の話です。
ステージの一番のカッコ良さは何でしょうか?私は「聞き手の期待に応える事」だと思います。思いがけない驚きを期待しているひと、心地良いメロディックな演奏を期待しているひと、斬新静溢れる新しい音楽表現を期待しているひと等、色んな聴衆の期待に取りこぼす事のない期待通りの演奏で応えることが最高のカッコ良さだと思います。もちろん、これが「プロ」なんです。アマチュアは目の前の、特定の数人に的を絞れば良いと思います。
残り14名様 AIZENより、サックスライフ応援グッズプレゼント!
1万円相当の豪華4大特典付キャンペーン開催中
詳しくはこちら