サックス 演奏

吹きながらのボディアクション


サックスと言う楽器は、その吹く姿勢、アクションが一番カッコ良い楽器ではないでしょうか。もちろん自分がサックス吹きである私の勝手な考えですが、プロがサックスを吹く姿に憧れて、サックスを始めたという方々は少なくありません。
 なんと言っても一番のベストスタイルは、やや背中を反らせてサックスを持ち上げた、「象のパオーの姿勢」ですね。ソロのフレーズ終わりでこれをぶちかませれば、もう「見た目はプロ」でしょう。ソニー・ロリンズのように吹きながらうろうろと歩き回ったり、サックスを上下に揺らすのも、なかなか悪くないスタイルです。ただしこの場合はサックスにワイヤレスマイクを装着しておかないと、音が客席に届きません。ロックの方々は、ステージ上を縦横無尽に動き回れる、ほとんど「その為だけ」に専用マイクを装着するようです。ソニー・ロリンズを「動的スタイル」の代表とすれば、故マイケル・ブレッカー等は「静的スタイル」と言えるでしょうか。ほとんど顔の向きも楽器の位置も変えずに、超絶なフレーズの指使いだけでサウンドの世界を作っています。純粋に技術的にサックスの演奏姿勢を考えれば、「動きは少ないほうが良い」というのが正解です。しかし感性を表現するのが音楽ですから、正解ばかりを追う必要は無いと思います。
この「サックスを吹いているときのアクション」を取り上げたのは、カッコ良さの意見を聞いていただきたかった訳ではありません。アマチュアのサックス吹きの方に多く見られる、「マイク無視のアクション」に気付いて頂きたかったからです。小編成のバンドのステージであれば、サックス担当のあなたには一本マイクがあてがわれるでしょう。ちゃんとポジション合わせをしても、あなたが演奏中にサックスの位置を「オフマイク(マイクが音を拾えない状態)」にしてしまったら、そのバンドのサウンドバランスはむちゃくちゃになってしまいます。またソプラノとテナー等の持ち替えのときにも、マイクのポジションに気を使ってください。ビッグバンドのソロでセンターマイクを使う場合も要注意です。前のソロの人がトランペットで、そのマイクポジションでサックスを吹いても音がマイクに乗るはずがありません。マイクポジションの調整の時間も考えて、ソロのための動きを考えましょう。
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