「サックスの吹き方」の理論的な要素は千差万別です。先生によっては背反する方法論を、「私の説が正しい」と相手を敵対視する方々もいらっしゃいます。
ま、良い音、良いサウンド、良い演奏が出来るなら、どんな「吹き方」でも良いのでは?というのが私の持論です。われわれアマチュアには、体を壊さない程度に楽しく吹ければ最高、なのではないかと思っています。アンブシャ、タンギング、呼吸法、運指、等など、やたら難しい色々な要素があるサックスという楽器の奏法は、そのくらい気楽に考えないとノイローゼになってしまうのでは、と考えているからです。
しかし正しい吹き方は、最速の上達を遂げるには必須であり、また正しい成長をするためには必須です。言ってることが裏腹のようですが、正しい吹き方は先生に習ったり、教則本で習ったりして、なるべく研究するに超したことは無いと思います。ここでお話しておきたいのは正しい吹き方で、「何を目指すか」ということです。
話は飛びますが、サックスを吹いている皆さんなら、「サックスは一番人間の声に近い楽器」、という言葉を耳にしたことがあると思います。
アルトサックスやテナーサックス、またソプラノサックスやバリトンサックス等、それらのサックスのカバーする音程の高低が、非常に人間の声の音域に近く、かつリードが振動するという発音のメカニズムも人間の声での声帯の構造に近く、かつ舌の動きや唇の動き、口の中の形などでサウンドをコントロールするのは肉声もサックスも共通です。
さてここまでの説明で「サックスの音は人間の声に近い」ということはご理解いただけたと思います。そして「サックスの正しい吹き方で、何を目指すか」に話を戻します。
結論から言っちゃいます。
サックスで声帯模写、モノマネ、歌まねを目指してください。サックスの音が歌声に近い分、絶対に真似で近づくことは可能です。
あなたの尊敬するジャズ・サックス奏者は誰ですか?コールマン・ホーキンス?ベン・ウェブスター?チャーリー・パーカー?あ、ソニー・ロリンズかな?それともジョン・コルトレーンですか?デビッド・サンボーンやキャンディー・ダルファーですかね?
それらのあなたの「アイドル」達の音源に耳を傾け、そのサウンド、吹き方、ニュアンスを「真似」するよう、タンギング、アンブシャ、息のコントロール、音の止め方、息の漏らし方等など、色々な吹き方で挑戦してみてください。決して彼らすべてのジャズ・サックスの巨人たちがサックスを正しい方法で吹いているとは言いません。かなり癖の強い個性的な奏法の巨人たちも沢山居ます。じゃ、どうして真似を?
あなたが憧れるプレーヤーの出す、あなたの大好きな音は、あなたにとって紛れも無く「大好きな正しい音」です。その音を目指す練習が楽しくない訳がありません。きっと色々なことに気がつき、自分で工夫することでしょう。それがサックスの正しい吹き方です。そして正しくて楽しい目標だと思います。漠然と「良い音」を狙うのは、非常に難しいことです。具体的なプレーヤーの音を目指すことから始めるのは、効率の良い進歩を生むと思います。
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(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 佐々木俊治様 のお声)
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