古き良き時代のストレート系ジャズでは、フラジオ音域の超高音はほとんど吹かれませんでしたが、現在ではハイAくらいまでは当たり前のサックス音域と言われるほど、多用されるようになりました。天才サックス奏者、ジェームズ・カーターなどは、もっともっと高い音を自在に操ってフレーズを成り立たせています。ただし、やはりフラジオに関しての、サックス吹きの悩みは多いようです。「どうしても出ない!」、「音程が安定しない」、「出たり出なかったり、実戦に使えない」等、思い当たることが多いと思います。正直言って、フラジオ音域の習得の近道は無いのですが、多少の練習のコツはあります。役に立つか経たないか…、今日はそんな情報です。
フラジオの練習で絶対お薦めなのが、ピアノ等のキーボードを使いながらの練習です。キーボードでガイド音を出しながら、その音を出す練習をしてください。これはとても重要な事で、出す音の正しい高さを聞き、自分の出す音をイメージしながらフラジオ運指で吹くことで、「出てしまう音」と「出す音」を区別でき、思いの外簡単にフラジオ音域が出たりする場合があります。また単音でフラジオ音域を出そうとせず、何か別の低い音から移行(スラー)して音を出す練習も有効な場合があります。指一本か二本違う運指で出る音から、目標の音にスラーするように練習すると、「出る」場合があります。それを繰り返していけば、単音で一発決めができるようになるでしょう。
フラジオ音のコントロールには喉の開きが重要です。この特殊な喉のコントロールをマスターするには、「オーバートーン」の練習が有効です。最低音B♭の運指(トーンホールを全部塞いだ状態)で、最低音B♭の倍音を指はそのままで、喉とアンブシャのコントロールだけで上の倍音を出していきます。そして倍音の底音(一番低い音)をB、C、C♯へと移動します。この練習は本来は全音域の音色を安定した美しいものにするためのテクニカル・トレーニングですが、フラジオ音域の練習にもとても有効です。
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