皆さんは練習を始める前、またステージの前、サックスのチューニングはどうやっておこないますか?市販の電子式チューナーを使って?…ですよね。
各種の正確な電子式チューナーが安価で市販されている今、もうこの方法が一般的なチューニングだと思います。しかしジャズのビッグバンドではピアノがB♭の音を出して、管楽器やギター、ベースもこれに合わせます。ビッグバンドではピアノのチューニングがそのステージのピアノの調律状態次第ですし、基準音をAではなくB♭にしているのは、オープン(何もしない管の状態、もしくは基準のド)がB♭の楽器が多いからです。
また管弦楽オーケストラではオーボエに合わせますね。オーボエに合わす理由のひとつは正確な音程が出るから。そしてもう1つは正確な音程が出ないからというもの。
あれれ、全く正反対の理由ですね。
じつはオーボエは構造上、ほとんど音の高さを調整できないんです。オーボエがその場でぱっと音程を変えるのは無理なので、周りの楽器が合わせなくちゃいけない、それがオーケストラでのチューニングの基準になっている理由です。
さてサックスのチューニングに話を戻しましょう。
そう、電子式チューナーですよね。電子式チューナーの選択のポイントが二つあります。まずは反応速度が速いこと。ギターやエレキベースなどのチューニングは、楽器そのものの音程がペグ(糸巻きネジ)を動かさない限り安定しているので、チューナーの反応速度も鈍くて構いません。
しかし管楽器は連続して安定した音程を出すのが難しいので、反応速度の速いチューナーでないと、口の調整による音程の変化がチューナーで確認することが出来ません。ギター用チューナーにマイクを着けて管楽器用に使おうなんて挑戦すると痛い目に会いますのでご注意ください。
同じような理由でチューニングの状態をセンターピッチ(チューニングが合っている状態)からの高低のレベルが、なるべく細かく表示されるものを選んでください。今でこそ電子式チューナーはメカ式針メーターや細かい液晶表示の針表示や帯表示で、細かいチューニング状態を教えてくれるものがほとんどですが、数個のLEDの点滅で大雑把にチューニングの状態を示すものもいくつかあります。このようなチューナーは、唇のちょっとした加減で音程が変わってしまうサックス等管楽器には不向きです。
一番のお薦めは、スピーカーからチューニング音まで出してくれる電子チューナーです。
昨今ほとんどのひとが「メーター」に頼ってチューニングを終えてしまいますが、演奏中はメーターとにらめっこしているわけにはいきません。
自分の音、周りの音を自分自身の「耳」で聞きながら唇で音程を調整します。周りの温度や楽器の温度が大きく変化すれば、マウスピースの抜き差しも必要となります。自分の耳で基準音と自分の楽器の音を聞き分け、高低を判断してチューニング出来るよう日頃から訓練しておくことが必要です。これが管楽器の演奏にはとても重要な「耳チューニング」です。
超希少 伝説の名器 コーン30M テナーサックス本体 276XXXはこちら
上から下まで音色にムラがなく、自分が上達したのかなと思わせてくれました。
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 五百蔵淳一様 のお声)
AIZENマウスピースはこちら
ご好評の為、第3回 先着100名様限定! お買上げ金額が1万円以上のお客様に、高知県の特産品を1個プレゼントキャンペーン実施中