サックス 練習・レッスン

チューニングの方法


今は小型チューニング・メーターが普及しているので、サックス奏者の皆さんはもっぱらこいつを使ってチューニングでしょう。ピアノがA=440HzでもA=442Hzでも、どっちにも対応できるチューナーが多いので、ビッグバンドのような大所帯でも何の苦労もありません。昔はリード・トランペットとリード・アルトがピアノで音をチューニングし、彼らの音を参照しながら他のバンドメンバーがチューニングしていました。さて非常に便利なチューニング・メーターではありますが、使い方を誤っていたら、正しいチューニングは出来ません。チューニング・メーターの正しい「利用法」をご紹介しましょう。
 チューニングをする前には、「楽器を暖める」必要があります。楽器は演奏時には奏者の息の温度で温まっています。この状態にしてからでないと、せっかくチューニング・メーターでチューニングしても、後でピッチが狂ってきます。数分間のウォーミングアップを必ずしましょう。もし、音が出せない場合は、トーンホールを全部塞いで、何回か息を吹き込むだけでもサックスは温まってきます。「チューニング・メーターを見ながら吹く」のも正しくありません。メーターを見ながらサックスを吹いて音を出すと、アンブシャをメーターに無意識に合わせてしまいます。メーターが中心に来るように口が勝手に調整してしまうのです。目をつぶるかメーターから視線を外すかした上で、何かのフレーズを吹いた後の自然なアンブシャでチューニング・トーンを吹き、これだと思ったタイミングでメーターを見てください。サックスは口の締め方で一音くらいは簡単に変わってしまうので、このような方法をとらないと、チューニングではなく、「ピッチを動かすアンブシャの練習」になってしまいます。
また複数の音でチューニングをすることも大切です。サックスの構造上、音の高さが上ずり易い音と、下にぶら下がり易い音が決まっています。また奏者の癖やサックス固体の特性によっても、音の高さに関する精度はまちまちです。オーケストラではAの一音で合わすのが普通ですが、せっかくチューニング・メーターがあるのですから、いくつかの音でチューニングを調整してください。それによって自分のピッチの「傾向」を理解する事もできます。
残り26名様 AIZENから冬のこだわりプレゼント 1万円相当の豪華4大特典付キャンペーン開催中
詳しくはこちら
■AIZENアルトサックススタンダードモデル【豪華26大特典付き】
残りストレートモデル3本

詳しくはこちら
■AIZENテナーサックス特別仕様ゴールドブラスモデル
AIZENオリジナルフルートセット【豪華26大特典付き】
残りストレートモデル3本 ソルダードモデル3本

詳しくはこちら

関連記事

  1. サックス 演奏

    良い音を出そう!

    皆さんはサックスの練習をするとき、どんな事に気をつけていますか?しっ…

  2. サックス 練習・レッスン

    サックスの練習の最重要練習は半音階

    サックスはいつも話しているように音程を取ることが難しい部類の楽器です…

  3. サックス 演奏

    コンマスの役割

    サックスを吹いて音楽をしている皆さんは、バンドや複数のメンバーでの…

  4. サックス リード

    何故サックスは音が出る?

    さあて、サックス奏者の皆さんに質問します。サックスはどうして音が出る…

  5. サックス 練習・レッスン

    リードミス克服法

    サックスを吹いていると、リードが急に「パキッ!」と甲高い音を立てる。…

  6. サックス 演奏

    マウスピースの咥え方

    サックスから音を出すためには、マウスピースにリードを装着し、それを…

previous arrow
next arrow

最近の記事

アーカイブ

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
PAGE TOP