今は小型チューニング・メーターが普及しているので、サックス奏者の皆さんはもっぱらこいつを使ってチューニングでしょう。ピアノがA=440HzでもA=442Hzでも、どっちにも対応できるチューナーが多いので、ビッグバンドのような大所帯でも何の苦労もありません。昔はリード・トランペットとリード・アルトがピアノで音をチューニングし、彼らの音を参照しながら他のバンドメンバーがチューニングしていました。さて非常に便利なチューニング・メーターではありますが、使い方を誤っていたら、正しいチューニングは出来ません。チューニング・メーターの正しい「利用法」をご紹介しましょう。
チューニングをする前には、「楽器を暖める」必要があります。楽器は演奏時には奏者の息の温度で温まっています。この状態にしてからでないと、せっかくチューニング・メーターでチューニングしても、後でピッチが狂ってきます。数分間のウォーミングアップを必ずしましょう。もし、音が出せない場合は、トーンホールを全部塞いで、何回か息を吹き込むだけでもサックスは温まってきます。「チューニング・メーターを見ながら吹く」のも正しくありません。メーターを見ながらサックスを吹いて音を出すと、アンブシャをメーターに無意識に合わせてしまいます。メーターが中心に来るように口が勝手に調整してしまうのです。目をつぶるかメーターから視線を外すかした上で、何かのフレーズを吹いた後の自然なアンブシャでチューニング・トーンを吹き、これだと思ったタイミングでメーターを見てください。サックスは口の締め方で一音くらいは簡単に変わってしまうので、このような方法をとらないと、チューニングではなく、「ピッチを動かすアンブシャの練習」になってしまいます。
また複数の音でチューニングをすることも大切です。サックスの構造上、音の高さが上ずり易い音と、下にぶら下がり易い音が決まっています。また奏者の癖やサックス固体の特性によっても、音の高さに関する精度はまちまちです。オーケストラではAの一音で合わすのが普通ですが、せっかくチューニング・メーターがあるのですから、いくつかの音でチューニングを調整してください。それによって自分のピッチの「傾向」を理解する事もできます。
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