サックスの先祖は皆さんが小学校で吹いたことのあるリコーダー、縦笛です。運指も似てますよね。そしてサックスの直前の原型は「クラリネット」です。
クラリネットは一部のトーンホールは指で塞ぎ、それ以外はキーパッドの機構で塞ぐようになっています。要は穴を閉じたり開けたりして楽器の共鳴周波数を調整し、音程を変える、という仕掛けです。
指で穴を塞ぐ場合は「半分塞ぐ」や「ちょっと塞ぐ」なんて芸当が出来、クラリネットではあの有名なガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」のイントロのグリッサンド(継ぎ目の無い音程変化のフレーズ)を吹くことが出来ます。
あれは穴を塞いでる指を少しずつずらして開けて行き、音と音の間を継ぎ目無く連続させています。パッドでトーンホールを塞いでいるサックスでは、連続グリッサンドはかなりの高等テクニックです。
さて、このように穴の空け方で共振周波数が決まる、音程が変えられるのがサックスですので、「こういう組み合わせで穴を塞ぐと、この音が出易いよ。」という設計上の推薦形があります。それがいわゆる「運指表」です。あくまでも標準的な指の形と考えてください。
ちょっと詳しい運指表では、同じ音に対して複数の運指が表記されています。それが「替え指」です。高音域に行けば行くほど、替え指は増えます。ただ近年の楽器はあらゆる面で操作性を向上させるために、特殊キーやトリルキーなどが付加されており、替え指の構成は結構複雑です。
替え指は吹きたいフレーズをより簡単な、スピーディーな指の操作で実現させるために採用する場合と、より正確な音程を運指で出すための二つの目的があります。例えば「ソ」の形の左手に右手中指を塞いでも、また薬指を塞いでも、またサイドキーのファ♯を押しても同じ「ファ♯」の音になります。
どれを使うかはフレーズや自分の指の癖に応じて決めます。ちなみにファ♯はサックスでの一般的な運指では中指使用ですが、フルートでは薬指が一般運指です。これは管体の長さや太さ、発音の構造などの関係のようです。
過去のサックスの巨匠のフレーズコピーをすると、そのプレーヤーの運指の癖が分かる場合があります。サイドキーを多用するプレーヤーや、音程の正確さよりも操作の速さを優先しているプレーヤー等を発見することが出来ます。
このようにプレーヤーによって替え指は自由です。自分のサックスをいじり倒して、好きな替え指を探してみてください。ただ替え指によっては音程の傾向が結構変わります。アンブシャによる補正が必須な替え指もありますのでご注意ください。
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息が気持ちよく入ります。低音部G より下シャリシャリと音のする様な芯のある太いサウンドがします。これはいい気持ちで吹けます。
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