サックス リード

リード管理法


サックス吹きの永遠の頭痛の種、それは「リード」です。好みのリードを見つけたり、不調を補うリードを探したり、買ったリードの中から良否を選んだり、鳴るように調整したり、長持ちするように保存方法を工夫したり、…、考え出したらサックス吹きがリードに費やす経費と労力はかなりのものだと思います。リードについて語りだしたらキリが無いとは思いますが、今日はちょっとしたリード管理の方法の一例をご紹介します。
 リードを買ってほとんどの皆さんがおこなうのが、「リード」の選定でしょう。一旦ある程度の時間、リードを湿らせてから選定をするのが良いでしょう。乾ききったリードはその実力を100%発揮できませんし、ステージではウォーミングアップを終えた、湿ったリードで演奏するはずです。ですので、「まずはちょっと湿らせて」は重要です。そして一枚一枚、リードを楽器にセットしてのリードチェックとなります。リードを光に透かしてみて、厚さや繊維の均一さをチェックする方もいらっしゃいますが、要は「吹いてOK」が良いリードですから、目視は参考程度で良いでしょう。見た目が最悪のリードが、ご機嫌に鳴る事も珍しくありません。リードの「品定め」が決まったら、是非リードに書き込みをしておきましょう。チェックした日付(使い始めの日付の目安となります)は「もうぼちぼち寿命かも」、の時期の目安になります。またローテーションの際の参考にもなります。基本的に古いものから使っていくのが順当だと思います。
リードの鳴りの程度もメモしたいですね。黒丸の点の数で鳴りの良し悪しを示すのも良いでしょう。最高四つ星、普通で三つ星、ちょっと不満は二つ星、こいつはダメだがひとつ星。星は足せるように書いておきましょう。二つ星、ひとつ星が保存している間に「昇格」することも無いわけではありません。練習の合間に三つ星クラス以下の使用を重ねていると、あるとき突然鳴るようになったりします。マークをする場所はリードのハートの部分、リードの背中、皮と削った部分の中間です。皮の部分は油性マジックも跳ね返してしまいますので、削った部分に細字の油性ペン等で小さく書き入れます。この場所は、リードで唯一、擦れない場所です。フラットな面はマウスピースに密着して、擦れたり湿ったりしてメモが消えてしまいます。
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