音楽の上達の特効薬、いや必須項目は、生の演奏を沢山聴くことです。CD等の音源も良いのですが、生演奏には生演奏でしか味わえない多くの「経験」があります。ジャズサックスを目指す方なら、ジャズクラブ、ライブハウスへ足を運び、本物の音楽を経験してください。とはいえ、ジャズクラブというと何か「大人の雰囲気」を想像してしまう、ちょっと敷居の高い感じがしますよね。初めてでもジャズライブを楽しめるよう、ジャズクラブでのお作法についてお話しましょう。
お作法の一番大事な要素は「音」でしょうか。皆さん演奏を聴きに来てる訳ですから、周りの方や演奏者に不快な雑音は避けたいものです。演奏中の会話はもちろん小さな声で、また料理や飲み物のオーダーもステージが始まる前に済ませておくと良いですね。お皿とフォークが当たる音などに必要以上にピリピリすることはないですが、出来る事なら音楽を聞きことに集中しましょう。ステージに近いテーブルでは、演奏者が記録用の小型レコーダーを使っている事もあるので、「机のコンコン音」には気をつけましょう。ジャズのライブは演奏者と聴衆のコミュニケーションも醍醐味のひとつです。ソロが終わったときの拍手、気合の入った演奏への掛け声等も、周りを見ながらトライしてください。楽しくなる事請け合いです。
音の次の注意点は「匂い」ですかね。最近のライブハウスは場内全面禁煙も珍しくありませんが、そうでない場所でもプレーヤーの目の前ではタバコは控えたいところです。特に管楽器奏者はお客さんのタバコの煙でむせてしまう事もあります。許されていたとしても、演奏中だけでもタバコは我慢してください。またカレー等香辛料の強い料理もステージ近くでは気をつけてください。匂いに弱いプレーヤーもいます。ベストコンディションで演奏できるように配慮しましょう。
最後は「視覚」です。舞台と客席がはっきりと分かれているコンサートホールと異なり、ライブハウスはステージも客席もほとんど一体です。ステージ側に近い人が演奏中にトイレに立ったり、必要以上に体をゆすられたりすると、後ろのお客さんにはかなり気になります。ワンステージまるまるトイレを我慢するのが大変なときは、曲の間のおしゃべり中にさっと立ったらどうでしょう。そんなときは、席に戻るのも曲の間を狙いましょう。ちょっとした気遣いで、ライブの観客全員が楽しく演奏を鑑賞できると思います。
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