このまえはビッグバンドでの譜面への工夫をお話しました。コンボではそれほど譜面、楽譜の出番は少ないかもしれませんが、いくつかの注意点も存在します。ちょこっと紹介しましょうかね!
コンボジャズのサックス吹きの方々は、セッション用には「自分の楽器のキーに青本から移調した楽譜」を用意します。もしくは暗譜、あ、最近では各キー別の「スタンダード・バイブル」が発行されていますので、それを持っていけばセッションはOKですね。セッションをするほとんどのお店にはCキーのスタンダードブック、いわゆる「青本」は何冊かは置いてありますので、サックスのプレーヤーは自分の楽器のキー、アルトやバリトンならE♭、テナーやソプラノならB♭の楽器キーで書き換えた移調譜を持参する必要があります。好きな曲をかたっぱしから「Finale」等の楽譜ソフトに入力すれば、操作一発で移調譜は出来てしまいます。昨今はこのような方法で移調譜を作る人が多いようです。昔は「メモリー」と呼ばれる小型横開きの楽譜ノートに自分で移調譜を書き込んで、自分のための文字通りの「メモリー(記憶)」として使っていました。これもなかなかお薦めです。手で移調譜を書く事は、自分の頭にも記憶できます。また音楽をするものとして、楽譜が綺麗に書けるに越した事はありません。手書き、お薦めです。メモリーの左右のページにE♭キーの譜面、B♭キーの譜面を並べて書いている管楽器奏者も少なくありません。セッションの「お仲間用」ですね。親切だと喜ばれると思います。これは「PC譜面作成派」でも簡単に応用できますよね。
メロディを合わせるだけのセッション、もしくは青本の曲が主体のセッションなら上記の準備で充分でしょう。でも、もし青本以外の曲をやりたい、または自分のアレンジでかっこ良く決めたい、という希望があるのでしたら事情は複雑になります。
セッションで自分のやりたい曲を演奏するには、ピアノ譜、ベース譜、ドラム譜が必須です。とはいえコンボのリズムセクションは、ピアノ奏者意外は楽譜が読めない場合がほとんどです。ですのでベースにはコード譜(インC)、またドラムには構成譜を用意します。構成譜とは「イントロをハイハットで8小節、フィルイン(停止)3拍、その後4ビート、アドリブに入ったら4ビートの倍テンポ」等の「お約束」を分かり易いような図(線)で示したものです。これらを配れば、大体のリズムセクションは曲を進行することが出来ます。
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