ビッグバンドには楽譜、譜面は必須項目です。初めての譜面でさらりと演奏してしまう「初見」の能力はともかく、基本的には譜面を見ながら演奏するのがビッグバンドです。そんなビッグバンドでメンフ、いや譜面と付き合う方法をご紹介しましょう。
自分達のバンドで演奏する曲が決まり、譜面をもらったら、まずやっておくべき事柄がいくつかあります。これらをやっておくのとおかないのでは、読譜精度(楽譜をなぞって演奏する精度)が格段に変わります。多くの場合、自分で考えたり、先輩に教えてもらう些細なテクニックですが、知っていると便利です。まずは「臨時記号の追加」です。ご承知のように記譜のお約束事で、調号として楽譜の先頭に書かれた♯や♭はそのご「あるもの」とみなされます。ゆっくりと譜面をなぞり、♭や♯を「やり忘れそう」な音符には自分で書き込んでしまいましょう。直前の小節でナチュラルしている音符なんかも、間違える確率が高いです。とにかく、自分が間違えないように♭、♯、ナチュラルを「メモ」しましょう。メモは鉛筆が良いですね。その譜面が回収されるときに、次に使う人の読譜の邪魔にならないように消しておけますから。次にするのは譜面めくりの場所のメモです。2ページ以上の譜面では譜面めくりが必須です。しかし、無計画に考えていると「楽器を吹きながら譜面をめくる」という不可能な状況に遭遇します。長い休符の部分等、余裕のある箇所で譜面めくりをするようにメモを書きましょう。「めくり」と書くのも良いですが、2-3-4などと3ページ開きのメモが必要な場合もあります。また、「次ページ4小節休符」などと書いておくのも有効です。
ビッグバンドの譜面は1曲分の各ページを繋げて、1枚の長い譜面にしておくのが普通です。そのほうが多くの楽譜の中からすぐに取り出すことも出来ますし、各ページが混ざってしまう事も防げます。譜面のページをつなぐときは、山折と谷折を考えて、接着テープを裏側から貼るか表側から貼るかを変えると、折りたたんだときにきれいに畳めます。野外での演奏での「吹き飛ばされ防止」や「速やかな演奏準備」のために、1ページずつ譜面をクリアフォルダーに収納するのがアマチュアのビッグバンドでは流行しています。このような場合は譜面めくりのタイミングを計算して、同じページのコピーを続けてフォルダーに入れておくことが有効な場合もあります。是非やってみてください。
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