ライブのステージやセッションの会場では、チューニングの時間が取れない場合が多いです。通常は楽器のウォーミングアップを終え、楽器も口も安定した状態でチューニングをしますが、「そんなぁこたぁ、やってられない!」状況に少なからず遭遇します。そんなときの必殺技、「インスタント・チューニング」とも呼べる技をご紹介しましょう。
タネを明かせば実はごく簡単な方法です。しっかりとチューニングを終了しておき、その状態でのマウスピースの後端の位置を、マジックやボールペンでネックコルクに線を引いておくだけです。その位置までマウスピースを差し込めば、「だいたいチューニングは合っている」状態になります。複数のマウスピースを使用している方は、線の色や位置を変えたり、小さい字や点で目印を付けておくのも良いでしょう。どんな筆記具でもよいのですが、私は油性のマジックの中細をお薦めしています。ネックコルクにはグリスを塗ったり、また目印の線を越えてマウスピースを差し込む事も多々ありますので、消え難く見え易い、またある程度の太さがある「線」が良いでしょう。A=440Hzか442Hzのどちらで印を付けるかと聞かれれば、A=440Hzのピッチでしょう。そのほうが色んな状況に対応できます。ライブ会場やスタジオのピアノがA=442Hzでチューニングしてあった場合には、ほんのちょこっとマウスピースを奥まで入れればOKです。あ、そうだ。自分の利き腕、つまりマウスピースを抜き差しする手、またそのときの「覗き込み易さ」を考えて、ネックコルクのどこにチューニングの目印を付けるかを考えてください。印を付けても見えなければ元も子もありません。
油性のマジックならフルートの頭部管にも目印が付けられます。フルートの場合は掃除のたびに印の場所を拭き掃除するのであまり長持ちはしませんが、油性のマジックなら予想以上に「持ちこたえて」くれます。このインスタント・チューニング用の目印は、ま新しいネックコルクに油性マジックだと結構目立ちます。「なんか、とっても素人っぽくて恥ずかしい」というひとは、鉛筆等で「細ぉ~く」目印を書いているサックス吹きも多いです。
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