楽器を勉強していると、「初心者」、「中級者」、「上級者」という区別(差別?)用語が多用されますね。
「初心者向け楽器」、「中級者向けセッション。初心者はご遠慮ください」、「まったくの初心者でも参加できるレッスンです。」、「上級者向けトレーニング法ハンドブック」とかね。
どこまでが初心者で、何が出来ると中級者で、プロは皆上級者なんでしょうか?楽器を初めて触ってから、何が出来るようになったら中級者で、「中級者向けセッション」に参加できるようになるんでしょうかね。
サックス等管楽器プレーヤーの間で、こういう話題になったときによく引用されるフレーズがあります。「楽器を吹けるようになったら初心者卒業だよ!」、です。
「なんじゃ、そりゃ?」ですよね。
あまりにあたり前過ぎるフレーズです。でも、実は奥が深いんです。「楽器が吹ける」は「楽器に吹かされる」の反対語です。サックスの場合、「ド」の運指をし、マウスピースに息を吹き込めば、「ド」に近い音程が出ます。
音もそれなりに、「ボギャー」と出ると思います。ある程度タンギングをマスターすれば、音楽らしき旋律を吹けるようになるでしょう。でもサックスは、「コントロールしてなんぼ」の楽器です。音程もアンブシャ(口の締め具合)で正確さを保つ必要がありますし、音の強弱は息の圧力やスピードで調整し、音質に至っては楽器や奏者のあらゆる要素でコントロールされます。
自分で出したい音を出したいタイミングで出し、自分の出してる音の音程が狂っていたら自分で微調整できることが、「楽器が吹ける」ことであり、それらのコントロールが出来ていなければ、「楽器に吹かされている」と言えるでしょう。
スタッカートやテヌート等の楽譜の表現記号を吹き分けられますか?ピアニッシモとフォルテッシモの音量の差を出すことができますが?自分で自分の音を聞きながら音程を修正できますか?思った通りのタイミングで音を出し始めることが出来ますか?
これらのコントロールが出来るようになって初めて、音楽を作るための可能性が目の前に広がります。そしてこれが「楽器に吹かされていない」ということです。
サックスを勉強し始めたら、上記のことをまず目標にして初心者から卒業することを目指してください。蚊の鳴くようなピアニッシモから飛行機の爆音のようなフォルテッシモまでのダイナミックス(音量のコントロール)や、馬鹿っ速いフレーズをテンポをキープして一息で吹くなんて「神業」はそれから修行すれば、いつかできるようになるでしょう。
残念ながら間違った方向性ゆえに、かなり長期のサックス経験者でも、「楽器に吹かされている」アマチュアプレーヤーは決して少なくありません。そんなプレーヤーには、申し訳ありませんが「先は無い」、としか言えません。
自分が今、「楽器に吹かされていないか」をいつも考えるようにしてみてください。そう考えて練習すれば、すぐに初心者を卒業でき、皆さんのサックスの音がどんどん「音楽」に近づいていくはずです。
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私もそうでしたが、あれやこれやとマウスピ-スを使っては又気に入らなくなって交換する。音を追求すると欲がでて、ついつい今度こそは!っと又同じ事を繰り返す。出費が増える!悪循環の連続。もうやめましょう!AIZEN1本あればクリア出来ます。
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 浦島好博様 のお声)
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