ロック系、フュージョン系のサックスのプレーヤーの方々は、ステージで動き易いよう、サックス用マイクを楽器に取り付けていることが少なくありません。ワイヤレス送信機と組み合わせたら、もうステージ上を縦横無尽に動き回ることができます。今日はその、「サックス用マイク」についてお話しましょう。
基本的にサックス用マイクはベルに着けるものがほとんどです。70年代から80年代にかけてはネックに穴を開けてマイクを仕込む方法や、リードにマイクの振動センサーを貼り付ける方法(有名なバーカスベリー・マイクはこの方法です)等がありましたが、現在ではベルに足を取り付けて、マイクを固定する方式がほとんどです。デビッド・サンボーンやジョシュア・レッドマンが使っていることで有名なSD SYSTEMSのマイクは3点支持型でベルに固定しますが、その他のサックス用マイクはほとんどが一点クリップ式です。着けたり外したりが簡単なのがクリップ型マイクの長所です。またサックスだけでなく、トランペットやトロンボーンにも使用することができます。管楽器用多機能マイクとして設計されています。テナーとソプラノの持ち替えの際でも、さっと付け替えて使用できるのが良いですね。フルートにも着けちゃってる豪傑を見かけたこともあります。クリップ型サックスマイクを使う場合に気をつけて欲しいことは、決してベルの前側にクリップを着けない、ということです。管体内に溜まった唾&水分を捨てるときに楽器を傾けたら、マイクが水浸し、ということになってしまいます。ご注意ください。またベルの管体側にクリップしたほうがマイクが安定します。
サックス用のマイクも、もちろんマイクですので音質やノイズ対策も重要です。ステージ用には安いからといってパソコン用マイク等を使うと痛い目にあいます。会場じゅうにノイズが響き渡り、ライブが中断、なんてことは珍しいことではありません。マイクにはファンタム電源を必要とするバランス型と、必要としないアンバランス型がありますが、対ノイズ対策と高音質という意味でバランス型がお薦めです。ただし使用する会場のミキサーとちゃんと打ち合わせしておくことが必要です。
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