本人が自信満々で替えたストラップも、聴衆や周りの仲間にはほとんど気付かれることのない悲しい性(さが)のストラップ(爆笑)ですが、使う本人にとってはかなり重要な小物です。ルックス、吹奏姿勢、吹いているときの楽器の反応のフィードバック等、ストラップ選びに重要な要素は数え切れないくらい沢山あります。ストラップネタの2回目の今回は、「選び方の王道」を説明してみましょう。
まずは「見た目」です。理屈っぽい私からは想像も出来ない言葉が出てきたと、びっくりするかたもいらっしゃるかもしれませんが、サックスプレーヤーとしてのファッションアイテムとして、ストラップは無視してはいけないアイテムだと思います。また、「気に入ったストラップをしている」という自覚は、きっと演奏にも良い影響を与えてくれると思います。デザイン、雰囲気、何でも良いので、「ピンときた!」ものを選ぶことは重要です。次からが機能性ですね。ストラップを使ってサックスを下げてみて、自分の演奏姿勢や楽器を持ったときのバランスを確認してください。「吹かずに構えたとき」と「吹いているとき」、持ち替え楽器を吹く人は、その場合の状態などを確認します。自然な体勢や首への重量付加がチェックポイントです。
次のステップは長さ調整のし易さです。いくらガッチリ決めても、演奏姿勢や自分の雰囲気によって、演奏中にストラップの長さをいじりたくなることは日常茶飯事です。ハーネス系のストラップは、この「長さ調整のし易さ」に難があるものが多く、敬遠されがちです。自分が気に入ったストラップが、長さ調整がやり易いか、またセットした長さが狂い易くないか等、長さ調整機構の構造やコツを把握しておきましょう。些細なことですが、ここで我慢すると結局、「使わないストラップ」になってしまいます。同時に自分のサックスの重量に対して、スリング(吊ヒモ)の強度が充分にあるかどうかも確認しておきましょう。バリトンやテナー等の重いサックスでは、一旦自分の手で重量を支えないと長さ調整がスムースに出来ないストラップも少なくありません。
ここまでは一般的なストラップ選びのステップです。最後に私らしい、超裏技を紹介します。ストラップの首にあたる部分を、白いボロ布やペーパータオルで何回か擦ってみてください。これは色落ちのチェックです。夏場の汗でストラップがびしょびしょになり、首当て部の布の染料が落ち、シャツやジャケットに色が着いてしまい、せっかくの服を台無しにしてしまうことは少なくありません。気付き難いチェックポイントです。
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