サックスストラップはサックス吹きの必需品です。何本も持っている人も多いでしょう。服装に合わせたコーディネートを心がけ、多様なデザインのものを使い分けている方もいらっしゃるようです。しかしストラップはサックス吹きのファッションでもある反面、サックスの重さを支える機能性の優劣によって、頚椎や首の痛みの原因になったりもします。各種の人間工学を取り入れた、機能的なストラップも数多く出回っています。また、「ストラップは金属フックのヒモ・スリングじゃないとね」、なんて形状とサックスのサウンドへの影響にこだわっているサックスプレーヤーも多くいます。今日はサックスのストラップに付いて考えてみましょう。
前もって宣言しておきますが、ストラップを変える事でサウンドが変わる現象を、「他人」の吹くサックスサウンドで感じたことは、残念ながらありません。聞き手に分かるほどの劇的なサウンドの変化は、ストラップでは作り出し難いようです。しかし、こと自分で、ということになると、色々なストラップそれぞれに、吹奏感が違ったり、自分で聞こえる自分の音が変わります。そしてそれをはっきり感じます。首の圧迫の按配も、サックス吹く上で、ストレスになったり息が吸い込み易くなったりします。そうです。自分では感じるストラップの差は、他人にはほとんど分かりません。そのへんを分かった上で今日の話を聞いてください。
先ほどの「ストラップは金属フックのヒモ・スリングじゃないとね」、にはジャズの場合の定説です。金属のフックはサックスの振動に上手く共鳴し、ヒモ素材による吊ヒモは、軽いゆえに震度上の影響が最小となります。また、ヒモ・ストリングの場合は長さ調整金具が単純で、調整しやすいものが多いです。また見た目も「ジャズっぽい」と思います。見た目は別として機能を考えると、フックは「付け易く外れ難いこと」、スリング(吊ヒモ)は、「長さ調整がし易い」そして「絶対に演奏中に切れない」こと。そして首のベルトは、「サックスの重量を程よく緩和する」ことが重要です。このへんで紙面が尽きたので、続きは次回に…。
残り48名様 イー楽器ドットコム6周年記念キャンペーン開催中
詳しくはこちら
- ホーム
- サックス ストラップ
- ストラップ選択の基本項目を教えてください。