CONN(コーン)は、セルマーのスーパー・バランスド・アクション、マーク6が登場するまではジャズでは主流の楽器として、チャーリー・パーカー等、多くの伝説的なプレーヤー達に演奏されていました。インライン・トーンホール(トーンホールを管体に直線的配置する設計。音程や音質の連続性では現在主流のオフセット・トーンホールよりも優れていると言われています。)を頑なに維持したため、キーレイアウトからくる操作性の点でセルマーに人気のトップの座を明け渡しましたが、その特徴である中低音の野太い、まろやかなサウンドは現在でも、ジャズプレイヤーに根強い人気を持っています。
コーンのサックスを代表するプロフェッショナル・モデルは、6Mがアルトサックス、10Mがテナーサックス、12Mがバリトンサックスになりますが、本品30Mはこの時期に並行して製造されたカスタムモデルで、アルトでは26M、テナーでは30Mと名付けられています。
Connqueror Series(コンクェーラー・シリーズ)と呼ばれるこのカスタムモデルは、パーム・アジャスト・アクションと呼ばれる非常に精巧なキーメカニズムを装備し、すべてのキーの高さを微調整することができます。
10Mに比べてかなりキーの配置や操作性が良く、よりコンパクトな設計で、違和感を感じることはありません。サイドキーの手が当たる部分にはシルバーインレイが施され、重量感のあるヘビーなサウンドが特長です。
1936年から1937年に製造された70歳を超える本品、「コーン30Mテナーサックス、シリアル276XXX」のサウンドは、「男らしい」の一言に尽きます。
音源サンプル
マウスピース:トーンマスター使用
こちらのサックスをお買い上げの方には、AIZENマウスピースをどれでも1本無料でお付けします。
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