独自の音響設計によるオールマイティーなリガチャー
ベルギーのブリュッセルに生まれたFrancois Louis(フランソワ・ルイ)は楽器製造技術者としては異例な経歴を持っています。彼は5年間に渡りオートバイレースの技術者を経験し、そこで得た「流体力学」の技術とノウハウを楽器に応用して管楽器やマウスピースの改造や関連器具の開発を始めました。
そのユニークなバックグラウンドゆえ、多くのフランソワ・ルイ製品のデザインや設計は、他に類を見ない個性的なものばかりです。有名な作品としては世界的ジャズサックスプレーヤーのジョー・ロバーノが演奏する、ソプラノサックスを2本つなげたような楽器、「AULOCHROME(アウロクローム)」もフランソワ・ルイの作品です。1980年の初めてのハンドメイド・マウスピースの発売以来、常にユニークかつ技術的な革新を製品に注ぎ続けています。
フランソワ・ルイのリガチャーと言えば、そのブランドのイメージにもなっている「Ultimate Ligature(ウルティメット・リガチャー)」です。細いパイプを針金で結んだようなデザインはユニークでかつスタイリッシュです。マウスピースの振動を阻害するリガチャーの接触面を極限まで省略し、かつリードに接した一本スクリューでリードをしっかりと固定します。
ウルティメット・リガチャーではステンレスワイヤだったマウスピースを囲む部分をブラス製の細幅のベルトにし、締めネジをリガチャ上部に移動させました。リード下部の共鳴器(リゾネーター)がマウスピースの振動をバランスよく増幅し、深みがあり遠鳴りのするサウンドを実現します。
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