ブリルハートのハードラバーというモデルは通常のエボリンやトナリンなどのプラスチックコンパウンド製とはまったく違い、オットーリンクのスラントシグナチャーのように古い素材のゴムを多く含んだハードラバーでできています。ブリルハートのハードラバー自体、非常に希少価値が高いので、アメリカではハードラバーの値段はトナリンよりもはるかに高いです。日本ではほとんど流通していません。
しかもこれはパーソナリンといい、エボリン、トナリンなどの上位モデルとして発売された物です。シリアルは6桁ですので60年代のマウスピースと考えられます。
開きはL4と刻印されています。ノギスで計測したところ0.105でした。これはオットーリンクの7*に相当します。ジャズなどでは最も好まれる開きです。
吹いた感じわずかな息の量でもすぐに音が反応し、とても素直で吹きやすく、しかもハードラバー素材独特の味が出ます。音量も全く問題ありません。非常に優れたマウスピースです。
バイトプレートを含め目立った傷は無く、50年以上前のマウスピースとしてはほぼ新品同様の奇跡的なコンディションです。次に同様の品が手に入ることはまずないと思います。
サンプル音源 IWサテンテナー
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