人工リードの歴史
最初に人工リードを作り出したのは、スティーブ・ブローダスとアーノルドブリルハートです。
どちらもプロとして活躍し、精巧なマウスピースを作り出したことで知られる職人でもあります。スティーブは第二次世界大戦中、フランス軍が敵から隠れるため、葦を必要としていた時期に葦の代わりにスチレン樹脂を使って人工リードを作りました。同様にブリルハートは1939年にEnduroと名付けた人工リードを開発し、リコで勤めた後、1965年には、エポキシとポリエステルから作られた、ファイバーケーンの特許を取得しました。
その後も人工リードの発展に数多くの人が貢献しましたが、どれも葦のリードに比べて、ピッチの安定性、豊かな暖かみのある音色、音の輝きに欠けていました。
このような人工リードの弱点を克服したのがファイブラセルです。ファイブラセルは天然葦の細胞組織をそっくり再現した、航空宇宙材料の複合体です。ケブラー繊維と呼ばれるこのファイブラセルの素材は長年の研究開発によって作り出されました。この特殊素材によってついにファイブラセルは天然葦に勝とも劣らぬ豊かな音色を手にしたのです。それだけではなく、自然界の物質では実現できない、抜群の耐久力、安定した品質を可能にしました。
ファイブラセルの特徴
こちらはスタンダードタイプで振動源はリードのやや中央寄りです。
大きめのボリュームとやや硬質な音が特徴です。
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